活字マニアの本棚

恩田 陸

恩田陸は作風が非常に幅広い作家さんです。本格ミステリーから青春小説、ファンタジー(ファンタジーと一括りにしてしまって良いものか迷うところですが)、ホラー、喜劇小説と、同じ作者とは思えないような小説が著作に並んでいます。「6番目の小夜子」「夜のピクニック」辺りは有名なのでご存知の方も多いのではないでしょうか。
Wikipediaの作品リストを見ると本当に多作で、どれから読むか迷ってしまいそうです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/恩田陸#作品リスト

私が小学生の頃から執筆されていて、小学生〜20歳頃の間に一番多く作品を読んだと記憶しています。恩田陸独特の哀愁の漂う文章は、思春期の多感だった頃の私に大きな影響を与えたと思います。内容については曖昧にしか覚えていないものもありますが、特に好きな作品を一言ずつ感想を添えて紹介したいと思います。